8月の最後の1週間は僕が南安倍から異動するので、お客さまにそのごあいさつをしていました。
(でい・ガーデニア南安倍はデイサービス施設なので、毎日ご利用されるお客さまが違うためお別れの1週間毎日ごあいさつをさせていただいた。)
認知症状をお持ちのあるお客さまは大体週4回ご利用されていたのですが、毎日お別れの挨拶をしていてもそのたびに「まあ!やめちゃうの?」という反応をされていました。
いよいよ最後の一日となり、その日は特別に「仰げば尊し」を皆で合唱しました。
高校の卒業式でも泣かなかったですが、この日はちょっときました。
その後お言葉をいただいたのですが、失礼ながら全然覚えていないはずと思っていたのに、最後に車に乗せて自宅まで送る直前でも涙を流すお客さまがいて本当にびっくりし、感動しました。
よく施設ではなんの勘違いか「先生」と声をかけてくれるお客さまがいましたが、まさに仰げば尊しはお客さま方々でした。介護って一般的に大変な仕事としか思われていないけど、こんなに人に感謝し、いろいろな人生経験も聞けるのはこの仕事だけだと思います。僕はインターンで介護=人と向き合う仕事をやらなかったら、人のことを大切に思うこれ以上ない機会はなかっただろう。介護はとてもやりがいがあり、人間として成長できる仕事だと思う
バイトとインターンの違い。これは非常に難しいと思う。日本ではETICが最初に長期インターンシップを大々的に始めた。(受け入れ先は、NPOでは何年も前からあったが、企業はETICがはじめ。)
そのETICも最初の頃はインターンには給料を一銭も出さないと企業にお願いしていたそうだ。しかし、長期間インターンをやっているとお金を稼ぐ手段がなくなってしまうので、生活がつらい学生が出てくる。そこで活動支援金というものが導入され、日給4000円くらい(各企業によって様々)が学生に支給されることになった。
さて、インターンに給料がでるようになるとバイトとの境が分からなくなってくる。
ではインターンとバイトの違いは何か。自分がインターンシップを1か月経験した中で出した答えはこうである。
①責任感
バイトの場合、雇用者は学生に一定の期待しかかけていない。雇用者はある作業、たとえば皿洗いをやれば時給750円などのように学生にたいして上限のある期待しかない。時々バイトにかなりの裁量権を持たせているコンビニを聞くが、それはまれだ。一方で企業がインターンに求める期待は普通の正社員と同じだ。インターンはほぼ正社員と同じように働くことが求められる。そこでは与えられた仕事はもちろん、自ら働きかける、主体的な働き方が求められるので、バイトのように期待の上限はない。やってくれればやってくれるほどよい。これによってバイトやサークルにはない責任感というものが生じる。責任感は達成感と成長を導く。スカンジナビア航空元社長ヤン・カールセンの『真実の瞬間』によれば、「責任を負う自由を持てば秘めたる能力を発揮する」という。学生生活では得られない達成感があるのかもしれない。
②姿勢
バイトというのはお金が稼げればとにかくいいので、最低限の力を使えばいいというのが、本当だと思う(少なくとも僕はそうだった)。なかにはバイトにやりがいを見出す学生がいると聞くが、それを職業とできるかと問われた時にYESといえる学生はさらに少ないと思う(僕の経験より)。バイトは学生が自由な時間を有効に使うための手段でしかないとも思う。
インターンには最初から自分には合わない職種だとか業界だとかを
考えないで、何でも吸収しようという姿勢でいるべきだと思う。これは僕がそう努めたからに違いないが、そのおかげで元は興味のなかった介護を今は充実できていると思う。僕はインターンを希望する学生には常にこの姿勢を要求したいと思います。それが企業へのマナーでもあるし、学生にとっても新たな発見をするチャンスの増やす機会になる。
以上2点が違いでしょうか。責任と姿勢から生じる成長と発見がインターンとバイトのおおきな違いであり魅力なはずだ。ただし、文章の通り、①と②をバイトでもできるなら、バイトとインターンに違いはないと思うし、インターンをわざわざする必要はないでしょう。